対人恐怖症で困っている人に対し、周囲の人がアドバイスなり苦言なりを言ってくるかもしれません。
そのようなとき、どのように対応するべきでしょうか。
対人恐怖の人に何か言ってくる人はいる
対人恐怖の人に色々言ってくる人はよくいます。
上から目線でアドバイスしてくる例
非常に多い例として、上から目線でアドバイスしてくる例があります。
精神科医でも臨床心理士でもないにもかかわらず、精神科の分野の専門家のような気になって質問してくる知人がいたりします。
こちらも初めから嫌な顔をするわけにもいかないので、一応答えたりします。
内科の病気も精神科の症状も、素人が助言するのは無理
内科の医師でもない素人が、内科の病気の人に対して病状や生活態度を色々質問してきて、こうすると症状は改善するはずだ、と言ってきたとしたら、その人は医師気取りの怪しい素人です。
対人恐怖も同じで、素人がとやかくアドバイスできるようなものではありません。しかし、精神科医気取りの態度をとってしまう素人が大勢います。
周囲の人の対人恐怖に関する意見、助言は無視する
周囲の人が対人恐怖に関して色々言ってきても、無視しましょう。
ただでさえ対人恐怖で精神的に疲れているのに、上から目線で本人の自己満足のためのアドバイスをしてくる人間の話を真面目に聞いていたら、言われている側はさらに疲れるだけで、何も良いことはありません。
反論はせずに無視しておく
上から目線でアドバイスしてくる人は、自己満足のためにアドバイスしてきます。
もし、こちらが精神科医から受けているアドバイスなどをもとにして、相手の意見のナンセンスなところを指摘すると、逆上して言い返してきてらちがあかなくなるかもしれません。
相手は上からの目線でこちらにアドバイスして満足を得ようと思っていたにも関わらず、下に見ているこちらから精神科医のアドバイスをもとに理路整然と言い返されて気分を害するからです。
相手をしていると時間と労力の無駄になってしまうので、無視して立ち去りましょう。
あくまで精神科医の助言に従い、社会的役割を淡々とこなすべき
周囲のアドバイスは無視して、あくまで精神科医の助言を真面目に聞いておきます。
そして、会社員なら仕事、学生なら学問、就職活動中なら就職活動を淡々と進めます。
それが第一に行うべきことです。
人と交流を深めることを考えるのはそのあとの段階です。
あくまで人付き合いは二の次で良い
対人恐怖で精神科に通院すると、とにかく仕事・学問などの現在の社会的役割をこなすことを第一に考えましょう、と言われることが多いです。
講談社現代新書「対人恐怖」などの著者で精神科医の内沼幸雄も、人間関係は二の次であるべきで社会的役割をこなすのが第一だ、その順位が逆転しないように注意するべき、というような趣旨のことを言っています。
一般人は、仕事や学問より人間関係こそ最も大切だ、とむきになって言ってくる場合が多いです。
前述の通り、一般人の自己満足な助言は一貫して無視しましょう。
対人恐怖と関係のないアドバイスはもちろん聞く
対人恐怖とは関係のないことについてアドバイスや情報をくれる人もいるでしょう。
そのような親切な人の真面目な助言はありがたく受け取りましょう。
例えば就職活動中の人で、どこかの会社で社員募集をしているとの情報をくれる知人がいたら、ありがたく御礼をいって参考にしましょう。