ミツバチの大量死、湖から姿を消した魚、などの原因がネオニコチノイド系農薬の影響である可能性があり、疑わしいならネオニコチノイド系農薬は念のためすぐに使用を規制するべきであると、報道などでよく聞きます。
ネオニコチノイド系農薬を使わずに生産した米を買う方法をみてみましょう。
ネオニコチノイド系農薬を政府が規制しなくても消費者が買わなければ使用量を減らせる
日本でネオニコチノイド系農薬の規制は進んでいないようである
世界でネオニコチノイド系農薬の規制が進んでいますが、日本では大して規制が進んでいません。
農業をしている人は自分の商売でネオニコチノイド系農薬を使わないのもいい
農業をしている人なら、自分が生産するときにネオニコチノイド系農薬を使わなければ済みます。この薬品が発売される前は使わずに生産していたわけです。
農薬を売っている人はネオニコチノイド系農薬を取り扱わないのもいい
自分が農薬の販売や卸などをしているなら、ネオニコチノイド系農薬を扱わず他の商品の売り上げを上げる努力をできます。
社会を変える努力は政治社会の運動や消費者運動以前にまずは自分の仕事からです。
その他の人はネオニコチノイド系農薬不使用の米を買うと良い
農業や農薬などの業界で働いていない残りの人は、法制度で規制するよう市民として運動するのも重要な一方、消費者としてネオニコチノイド系農薬を使っていない農作物を買うことで農薬の使用量を減らすことができます。
この社会の経済の大部分は自由主義市場経済であり、すべての人間が儲けられるネタを探し回り、儲けられる分野を見つけて農作物であれ工業製品であれ商品を作って売ります。
全員が需要のある分野を見つけて商品を作って売るという行動を取っていれば、人間が生きていくために必要なモノやサービスがある程度一通り作り出される、という寸法です。
アダム・スミスなどの有名人がなにかそのような説明をしており、実際に社会を見るとそのような感じになっています。
そこで、消費者がネオニコチノイド系農薬を使って作った米を買いたがらず、ネオニコチノイド系農薬を使わずに生産した米を選択するようになれば、ネオニコチノイド系農薬を使わないで生産した米の方が需要が増えてそちらを作った方が儲かるので、市場の原理でネオニコチノイド系農薬を使わない農業をする農家や農業法人などが増えます。
ですので政治社会の運動と同時に自分の消費行動を変え、買う商品を替えることでも事態を改善できます。
ネオニコチノイド系農薬を使わない米を買う方法
新婦人などで産直に取り組むと良い
私が食べている米は新婦人(新日本婦人の会)の産直で購入している米で、米とともに届く生産者からの便りに「ネオニコフリー・農産物検査済」と書かれており、ネオニコチノイド系農薬不使用の米です。
そこで、店で「ネオニコチノイド系農薬不使用の米はありますか」と聞いて、無いと言われたら、新婦人に加入して新婦人の産直でネオニコチノイド系農薬不使用の米を買うと良いでしょう。
米の産直に取り組んでいないなら、仲間に「米の産直をやりましょう」と言ってみる
新婦人の支部か班などがどこでもみな米の産直をやっているかどうか分かりませんが、もしやっていなければ支部か班などの会議で「私はネオニコチノイド系農薬不使用の米を産直で買いたいがために新婦人に入ったと言ってもよいほどなので、ネオニコフリーの米の産直をやりませんか」と提案すると良いでしょう。
新婦人新聞を読む限り、新婦人は環境問題に対して結構問題意識が高いので、おそらく「じゃあ取り組んでみますか」という方向になるでしょう。
一人でネオニコフリーの米の生産者を探して買う、となると大変な作業ですが、新婦人で取り組むとなれば他の支部か班などの例など情報はいくらでもあるので、ハードルは低いでしょう。
新婦人への加入方法
新婦人はかなり大きい団体で、近所に誰かかれか新婦人の会員はいます。
近所の知り合いや職場の知り合いで誰が新婦人の会員か分からない場合は新婦人のウェブサイトからメールで入会申し込みや問い合わせができます。
新婦人のグループがネオニコチノイド系農薬の問題に取り組んでいる例
新婦人の支部などがネオニコチノイド系農薬の問題に取り組んでいることがわかる記事をあげてみます。
佐渡島産の米を買う
新潟県の佐渡島では、ネオニコチノイド系農薬の使用が原因でトキなどの野生生物が生きていけない環境になっていしまったため、現在はネオニコチノイド系農薬などの使用量を制限して農業をしています。
ですので、佐渡島産の米を買うのもよいかもしれません。
ただし、買うときにネオニコチノイド系農薬不使用かどうか聞いてみましょう。
参考