書店にビジネス書コーナーにビジネス関連のハウツー本がたくさんあります。
ビジネス本の読み方を考えてみましょう。
ビジネス書コーナーの本は売って儲けるためのもの
ビジネス書コーナーの本は、当然ながらそれ自体が商品です。
内容を人々に伝えたいというより、本が売れて儲けが上がることが目的です。
儲けたいだけの本の例
本のタイトルを見ると、売って儲けたいだけなのが感じられるものがたくさんあります。
例えば以下のようなタイトルの本です。
- 「なぜ●●は■■なのか?」
- 「●●すれば■■になる」
- 「●●したければ■■をやめなさい」
- 「●●が■■になる▲つの方法」
こういったタイトルは、本が売れるためにはこういったタイトルをつけるとよい、とよく言われているタイトルです。
また、タイトルが突拍子もない内容の本もよくあります。
なぜ突拍子もないタイトルをつけるかというと、その方が人目をひいて売れるからです。
売れるための仕掛けが満載されているビジネス本の数々を見ると、ビジネス書コーナーの本は売って儲けるためのものであることがよくわかります。
ビジネス本の読み方
成功事例は無視する
日本中で、何千人、何万人の人々がいろいろなビジネスに取り組んでいます。
例えば1万人がいろいろなことを試してみたら、当然1人くらいはたまたま成功するでしょう。
その成功した事例がビジネス本として出版されます。
こういった成功事例本の内容はあくまで1万分の1の確率で偶然うまくいった事例にすぎず、多くの人にとって役に立つ内容ではまったくありません。
ビジネス本を売る方としては、役に立つかどうかより売れるかどうかが重要です。
ビジネスのハウツー本は専門書などとは違い、短期間売って儲けたらあとは書店から消えていきます。
そこで、ビジネス本に載っている成功事例に惑わされず、無視します。
ビジネス本の前半は無視する
ビジネス本は、書かれている内容はとても薄いです。
単純に書くと1冊分が埋まりません。
そこで、前半はあまり読むほどでもない当たり前の内容の説明でページをかせいでいます。
そこで、ビジネス本の前半は無視します。
後半は役に立つことだけ断片的に利用する
ビジネス本の後半に、一応役に立つノウハウが1つ2つ載っています。
そういったノウハウを拾って、役立てます。
きちんとしたビジネスのノウハウ本は普通に読む
中には普通のきちんとしたビジネスのノウハウ本もあります。
例えば「開業から1年目までの個人事業・フリーランスの始め方と手続」という本など、ただ淡々とノウハウを説明している本です。
こういった本は1冊全体に必要なノウハウが載っているので、全体を読みます。
ビジネスの専門書は普通に全部読む
ビジネス書といっても、売りたいだけのハウツー本ではなく、普通の専門書もあります。
例えば「やさしい経営学」などの本です。
こういった本はハウツー本ではなく普通の専門書なので、1冊全体を読みます。
経営の専門書は書店のビジネス書コーナーではなく専門書のコーナーにあるので、区別がつくでしょう。