子どもの頃NHKスペシャル「銀河宇宙オデッセイ」を見たり、毛利さんが宇宙に行った様子などを見て天文に興味が湧き、天体観測や天体の撮影などをしてみたいと思った人は多いでしょう。
しかし、天体観測は機材も高価で、内容も高度で難しく、十代の頃には取り組みにくいです。
気付けば社会人になり、20代も30代も長時間過密労働に明け暮れて失われていき、忙しすぎて趣味などやっている状況ではなくなっていきます。
毛利さんが宇宙に行ったりしていた時代なら、当時中学生の私は日本の宇宙開発はアメリカ合衆国などと違って純粋に学術研究目的だと思っていたものですが、大学の授業などでは宇宙ロケット開発とミサイル開発は一体のものだと学びました。
実際に日本のH2ロケットもH3ロケットも日本の代表的な軍需企業である三菱重工が作っており、先日もH3ロケットが軍事衛星の一種と思われるものを打ち上げたニュースが流れていました。
日本で開催された国際航空宇宙展には三菱重工、イスラエルのエルビット・システムズ、米国のロッキード・マーチンやボーイング、英国のBAEシステムズなど多くの軍需企業が出展しました。
※参考:「虐殺兵器展やめろ」抗議が響く国際航空宇宙展 ガザ犠牲4万人超、それでも日本はイスラエルと関係を深めるのか:東京新聞 TOKYO Web
また、スペースデブリが増えることなど無視して短期間の資本増殖のために営利目的の人工衛星を打ち上げまくって打ち上げっぱなしという企業も増えました。
宇宙開発はすっかり白けたものになりました。
宇宙開発は歪んだものになりましたが、天文学はまだありまともな天文学者も観測者も少しいます。
日本の賃金は何十年も上がらず世界から取り残され没落し、教育も崩壊して技術立国日本は消えて無くなり、1人当たりGDPは韓国が日本を超え、人権に関する国連からの勧告を無視するなど国連本体を侮辱する日本の態度に世界からの信頼は失墜しました。
絶望的な日本の状況の中で日本の庶民は仕事や労働運動や政治運動や社会運動などで忙しい毎日を送っています。
そのような日本の労働者・零細個人事業主の私たちではありますが、趣味の一つくらいには取り組んで人間らしい文化的な暮らしをしたいものだと思い、何とか時間を作って天体の観察や撮影などをもう一度初歩からやってみようと思いました。
日々の労働で疲れ果て、感情すらも失ってしまった私たち日本の労働者・零細個人事業主ではありますが、星に興味を抱いた子ども時代を思い出して、また歩み出しましょう。