ヘブライ語聖書(旧約聖書)のあらすじ

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ヘブライ語聖書(旧約聖書)のあらすじです。

創世記のあらすじ

神が天地を創る。

神がアダムとエバをつくる。

アダムとエバの子孫が続く。

アダムとエバの子孫のノアが生まれる。
神が世界を作ったのを後悔して大洪水を起こして世界をリニューアルする。ノアだけは神から船を作って親族と生き物1つがいまたは7つがいずつ共々生き延びるよう指示されて生き延びる。

ノアの子孫のアブラムが生まれる。

アブラムが妻と甥とおじと共にそれまで住んでいたウルを出発。

アブラム達がハランまで来たところで、神がアブラムに、わたしが示す地へ行け、わたしはあなたを祝福する、というようなことを言う。

アブラム達一行がカナン地方まで来ると神がアブラムに「あなたの子孫にこの土地を与える」と言う。

アブラム達一行はさらに進んでネゲブ地方に行く。

飢饉が起こりアブラム一行は食料のあるエジプトへ行き、また戻る。

神がアブラムに、その場所から見渡せる土地をあなたとあなたの子孫に与える、というようなことを言う。

神がアブラムに、あなたの子孫は異邦の国で寄留者になり四百年奴隷になるが、財産を持って脱出する、四代目の者達がここに戻ってくる、
あなたの子孫にこの土地を与える、エジプトの川から大河ユーフラテスに至るまで、カイン人、ケナズ人、カドモニ人、ヘト人、ペリジ人、レファイム人、アモリ人、カナン人、ギルガシ人、エブス人の土地を与える、というようなことを言う。

神がアブラムに、アブラハムと名乗れ、私はあなたを多くの国民の父とする、というようなことを言う。

神がアブラハムに、私はあなたと子孫の間に契約を立てる、あなたが滞在しているカナンのすべての土地を所有地として与える、というようなことを言う。

神がアブラハムに、今後はアブラハムの一族の男子全員は割礼をしろ、というようなことを言う。

アブラハムと妻サラの間に息子イサクが生まれる。

神がアブラハムに、息子のイサクを生贄として捧げろと言い、アブラハムが捧げようとしたが直前で神が中止した。

アブラハムの妻のサラが死ぬ。

アブラハムの息子のイサクがリベカと結婚。

アブラハムの息子のイサクの息子ヤコブが生まれる。

ヤコブがラケルと結婚。
ヤコブとラケルの息子ヨセフが生まれる。

イサクが死ぬ。

ヤコブの息子のヨセフが隊商に連れ去られエジプトに連れて行かれる。
ヤコブはヨセフが死んだと思い込む。

ヨセフがエジプトの地位の高い人間に見込まれてエジプトで高い地位に就く。

ヨセフが予知夢のようなもので飢饉が起こることを事前に知り、対策を打つ。

飢饉が起こり、ヤコブの息子達(ヨセフの兄達)がエジプトに食料を買いに来る。
ヨセフと兄達が再会する。
ヤコブがヨセフの生存を知り、ヤコブ一族がエジプトに行き、ヤコブもヨセフと再会。
ヤコブ達はエジプトで住む場所を与えられ、暮らす。

ヤコブが死ぬ。

ヨセフが死ぬ。

終わり。

出エジプト記のあらすじ

ヤコブもヨセフも死に、年月が経ち、その子孫のイスラエル人がエジプトで引き続き暮らす。
イスラエル人の人口がかなり増える。

エジプト人がイスラエル人に強制労働をさせるようになる。

イスラエル人のモーセが生まれる。

モーセがエジプト人を殺し、それが発覚してしまったので逃げ、逃げた先で何年も暮らす。

モーセが羊の放牧中にホレブという山に来たとき神から話しかけられる。
神が、わたしはアブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である、と言う。
神が、エジプトにいるイスラエル人を救いだしてカナン人、ヘト人、アモリ人、ペリジ人、ヒビ人、エブス人の住むところへ導く、と言う。
神がモーセに、エジプトからイスラエル人を連れ出せ、と言う。

モーセが殺人をしてから年月が経ちエジプトの王も代が変わったのでモーセはエジプトに戻る。

モーセがエジプトの王のファラオに、イスラエルの神が「わたしの民を去らせて荒れ野でわたしのために祭りを行わせろ」と言っているので去らせてくれ、と頼む。
しかしファラオはだめだと言う。

ファラオが去らせないので、神が「イスラエルを去らせなければナイル川の水を血に変える」と言ったが、ファラオは去らせず、ナイル川の水が血に変わる。

同じパターンで神が蛙やブヨやアブやイナゴの大量発生や感染症の流行などを起こすが、ファラオはイスラエルを去らせない。

神が、エジプト中を進んで人間や家畜の初子を殺して行き、その際にイスラエルの初子は殺さずに過ぎ越すということを実行する。
ファラオはイスラエルを去らせる。

昔イスラエルがエジプトに来てから430年が経過していて、この度去ることになった。

過越祭と除酵祭の規定。

ファラオの気が変わってエジプト軍がイスラエルを追いかけて来たが、葦の海でイスラエルが通るときに道ができて、イスラエルが通り終わるとまた道がなくなってイスラエル軍が水没し、イスラエルは逃げ延びる。

イスラエルが荒れ野を旅する。

食料や水が足りなかったりしてイスラエル人達がモーセとモーセの兄のアロンに度々不平を言う。

イスラエルがシナイ山に来る。
神から命令されてモーセがシナイ山に登り、十戒やその他の法律のようなものや祭壇の作り方などの宗教関連の規則などを伝えられ、それらを記載した石の板を渡される。

山に登ったモーセがなかなか戻ってこないので、イスラエル人達が子牛の像を作って神として崇拝しはじめ、神は怒り心頭に発し、モーセも怒り心頭に発してせっかく神からもらった石の板を投げつけて破壊し、子牛の像を木っ端微塵に破壊して水にまいてイスラエル人達に飲ませる。

臨在の幕屋を作ってそこでモーセが神からの言葉を聞くなど、モーセが神と語るための段取りが整えられる。

神が契約を書いた石の板を再度くれる。

幕屋や祭壇や祭服など宗教儀式関連のものを神から言われた指示に従って作る。

終わり。

レビ記のあらすじ

宗教儀式の規則。献げ物の献げ方など。

モーセの兄のアロンとアロンの子らを祭司にするための任職式の儀式をする。
アロンが献げ物を献げる儀式のようなことをする。

アロンの子の祭司ナダブとアビフが宗教儀式をする際に神から言われた規定に反した部分があったため神から殺される。

食べて良いものと悪いものの規定など。
出産関連の規定など。
皮膚病への対応方法など。
清める儀式の規定など。
カビへの対応方法など。
漏出への対応方法など。
罪の贖いの儀式の規定など。
安息日の規定など。

細々とした法律や宗教上の規定。

終わり。

現代人から見るとナンセンスな内容を多数含む。
動物を殺し、食べもせずに焼き尽くす献げ方などが多数出てくる。
そのようなものを無批判に肯定するような原理主義におちいらず、現代の倫理観の上で批判的に読むべきである。
このような非倫理的な宗教儀式の規定を読んで何を読み取るのか難しく、レビ記を読んでまともに神の言葉を何か読み取れるほど勉強しているキリスト教徒はほとんどいないと思われる。

民数記のあらすじ

イスラエル民族が人口調査をする。
氏族ごとに人口を調べたり、戸籍登録したり、兵役に就ける年齢の人間を区別したりする。

レビ人の役割の規定。

この先進んでいくときの族ごとの配置や役割の取り決めなど。

法律のようなもの。

祭司による祝福の方法。(※牧師が礼拝の締めに言う決まり文句の出所の一つ。)

イスラエルの各族が献げ物をする。

イスラエルがシナイを出発。

イスラエルの人々が、神が降らせてくれる食料のマナなどに飽きてきて、エジプトに居たときの方がマシだったと不満を言う。
そのような状況にモーセ一人で対応するのが大変なので長老など70人を役人にして役割分担をしろと神がモーセに言う。

神が、これから入っていく予定のカナンの土地を偵察しろ、と言い、イスラエルの各族から一人ずつ出て偵察してくる。
カナンの土地は良い土地だが住人は強い、というような見立てをする。

イスラエルの人々が、強い住人が住んでいるカナンに入って行ったら殺されるので、エジプトに居た方がマシだったと不平を言い、モーセとアロンを殺そうとする。

神はイスラエルの人々のそのような言動に怒り、20歳以上の者はカナンの土地に入れずに死に絶えさせることにする、と言う。

一部の者らがモーセとアロンに逆らい、カナンの土地に行かないと言い出す。
神が怒ってその反抗した人々とその妻子などを殺す。少なくとも250人以上が殺される。

そのように人々が殺されたことについてまたイスラエルの人々がモーセとアロンに不平を言い、それに対して怒った神が疫病でイスラエル民族を殺し始める。
モーセがアロンに指示して急いで罪を贖なう儀式をして事態を止めたが、14700人が神に殺された。

アロンが死ぬ。アロンの子のエルアザルが後任になる。

イスラエルが神の指示通りカナン人と戦って一つの町を全滅させるという殺戮行為をする。

その他、カナンの人々とイスラエルの戦争がいくつか起こる。

イスラエルの人々がイスラエル以外の人々と交流したりその人々が拝んでいる神々を拝んだりする。
それに対して神が怒り、自分以外の神を慕った者を殺せ、と命令し、イスラエル内で殺し合いが始まる。
イスラエルの男性とイスラエル以外の女性がそこへ来て、祭司アロンの孫がその二人を殺した結果、イスラエル内の殺し合いが終わり、結果的に24000人が死ぬ。

神の指示に従い、モーセがヌンの子ヨシュアという人間をモーセの後継者にする。

宗教儀式の規定。献げ物について、など。

イスラエルがイスラエル以外の人々に対し何度か殺戮を行う。

モーセがイスラエルのガド、ルベン、マナセの半分、の各族にヨルダン川の東側あたりの土地を与えることにする。

神が、ヨルダン川を渡ってカナンの土地に入っていくとき、そこに住んでいる人々を追い払って宗教関連の像や祭壇を破壊し尽くして土地を奪い取れとイスラエルに命令する。

カナンの土地のどの部分をイスラエルのどの族に配分するかについての説明。

レビ人に与える土地についての指示。

終わり。

規則は男尊女卑のひどい内容を含んでいたり、命の尊厳を無視した殺戮が行われたり、神がそのような殺戮をしろと命令していたり、現代人の倫理観で考えると理解し難い内容が続く。
このような書を教典とするなら、どのような読み取り方をするのが正しいのかくれぐれもよく考えるべきである。
このような非倫理的な内容の文書を読んでそのまま神の言葉だと思い込むような原理主義に絶対に陥らないようにするべきである。
日本キリスト教会などのメジャーなキリスト教会に属する教会の幹部でもキリスト教内に原理主義があることすら知らない無知な者がいる。我々キリスト教徒は反省と勉強が必要である。信仰は単に祈って歌って説教を聴いて満足していれば済むようなものではない。

申命記のあらすじ

モーセが神から言われた律法の説明をする。

宗教儀式や法律などの規定。

神が、これから侵略する土地でそこに住む人々を全員殺せと命令する。協定を結んで共に暮らしたり結婚して共に暮らしたりもするな、その土地の祭壇や像など宗教関連のものも破壊し尽くせ、と命令する。

神が、神を愛し神の戒めを守る者は子々孫々まで繁栄させる、と言う。
一方、これから侵略するカナンの地の住人を一人残らず殺し尽くせと命令する。

宗教儀式や、食べ物や、法律などの規定の説明。

遠くにある町との戦争に関する神からの命令。
相手が降伏したら全住民を強制労働させろ、降伏しないなら男を全員殺し女・子ども・家畜・その他の物品は奪い取って良い、など。

ただし、これから侵略するカナンの地に住むヘト人、アモリ人、カナン人、ペリジ人、ヒビ人、エブス人との戦争では一人も生かさず殺し尽くせ、と神が命令する。

モーセが、自分は神から「あなたはヨルダン川を渡れない」と言われているので、ヨシュアをヨルダン川から先へ進むときのリーダーとして任命する。

モーセが神から言われた律法を書物に書く。

神の指示に従ってこれから侵略する予定の土地を見渡せる場所まで来て、モーセが死ぬ。

終わり。

侵略し、その土地の人々を殺し尽くせなど、近現代の戦争やジェノサイドと何ら変わらない倫理観の底が抜けたような行為を神が強制してくる。
古代人なりの宗教観を表していると思われ、神は実際に人間が会話できるような相手ではないので実際に神から申命記のような命令が告げられたというわけではないだろうが、まともな倫理観を持っている現代人が読んだらあまりにひどい内容なので怒り心頭に発して聖書をビリビリに引き裂いて薪ストーブに入れて燃やしてしまおうと思う可能性が高い。
キリスト教徒がこの文書を教典、正典として読むとしてどこがどのように神の言葉だと理解すればよいのか全く不明である。
新約聖書はヘブライ語聖書(旧約聖書)に書かれているような宗教観の土台の上に書かれており、ナザレ村の大工のイエスもヘブライ語聖書(旧約聖書)に書かれている宗教観が支配する社会の中で様々な言動をしたので、少なくとも新約聖書を理解するための土台としてヘブライ語聖書(旧約聖書)を読む必要はある。
ヘブライ語聖書(旧約聖書)を読むことにそれ以上の意味があるのかどうかは私にとっては今のところ不明である。

ヨシュア記のあらすじ

作成中。

キリスト教
筆者
わたし

差別や暴力が渦巻き、弱い者や不器用な者や真面目にやろうとする者を嘲り笑い、利他的な行動を偽善呼ばわりし、「老害」「シルバー民主主義」などの悪意の言葉が流行し虚構の世代間対立を煽る言説を信じてしまう人は多い一方で、実在する階級対立を認識できている人は少数しかいない今の日本社会と、差別や憎悪犯罪の温床と化したインターネットの世界に恐れを抱き、今日も怯えながら暮らしています・・・

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