市民団体などの公式ホームページ、公式ウェブサイトを作って情報発信をしましょう。
市民団体の公式ホームページは「WordPress(ワードプレス)」というソフトで作るのがおすすめ
社会運動や政治運動をしている市民団体は公式ホームページ(ウェブサイト)を作ることが多いです。
実際、ホームページがあった方が広い範囲の人に情報が届くので、公式ホームページは作った方がいいです。
ホームページを使うとSNSや紙のチラシでは情報が届かなかった人にも情報を届けられます。
※たぶんホームページよりはウェブサイトと言った方が正確です。ですがウェブサイトのことをホームページと呼んでいることが多いです。
昔ながらのHTMLのホームページは労力がかかり、情報も届きにくい
昔はホームページビルダーなどのホームページ作成ソフトでHTMLでホームページを作り、FTPソフトなどでホームページサーバーにHTMLファイルや画像ファイルをアップロードしてホームページを作っていました。
現在もそのような昔ながらのホームページをたまに見かけます。
このような昔ながらのホームページはとても労力がかかります。
サイト内リンクを自力で設定するため、リンク切れが発生しやすいです。ページが増えてくると管理が困難になり、更新が止まって放置する結果になりがちです。
現在はパソコンでインターネットを利用している人よりもスマホで利用している人の方が多いほどの状況になっていて、ホームページはスマホの画面の幅に対応させる必要があります。そうしないとほとんど情報は届かず社会運動に役立ちません。
しかし、昔ながらのホームページは、パソコンの画面の幅、スマホの画面の幅、タブレットの画面の幅などに自動で対応するのが困難です。
市民団体の公式ホームページがあれば、他の人や団体がSNSでリンクを共有してくれたり、他の人や団体のウェブサイト上にリンクを貼ってくれたりします。
そのとき、外部の人や団体のSNSやウェブサイト上でアイキャッチ画像やページのタイトルなどがきれいに表示されたリンクカードとして表示されるには、自分の団体のホームページにそのための設定をしておく必要がありますが、これを素人が行うのは困難です。
そのように、現在では昔ながらのホームページを運営するのは非効率で、労力がかかる割りに、情報を届ける力はかなり低く、デメリットがとても多いです。
WordPressでホームページを作ると社会運動に効果的でおすすめ
WordPress(ワードプレス)という無料で使えるソフトがあります。
WordPressを使うと、ホームページ内のページが何十ページも何百ページもあっても自動的に内部リンクや体裁をソフトが作ってくれます。
パソコンで表示しても、スマホで表示しても、タブレットで表示しても、それぞれの画面の幅に合わせてレイアウトを自動的に変化させることができます。
他のSNSやウェブサイトにリンクを貼ってもらったときに、画像やタイトルなどがきれいに表示されたリンクカードとして表示できます。
そのように、WordPressを使うと管理が楽なのでページがが増えても担当者一人でも管理でき、情報発信の効果も高く、社会運動や政治運動をしている市民団体が公式ホームページを作るならWordPressで作るのがおすすめです。
WordPressはブログを作るソフトですが、市民団体や会社のホームページとしても使えます。
WordPressでホームページを作る具体的な方法
WordPressでホームページを作るとき、大筋では以下のような順で作業を進めます。
- レンタルサーバーの利用契約(例:さくらのレンタルサーバ、エックスサーバー、お名前.com 等)
- 独自ドメインの利用契約(例:さくらのドメイン、Xserverドメイン、お名前.com 等)
- レンタルサーバーで独自ドメインを使う設定をする
- 独自ドメインでSSLを利用する設定をする(無料で利用できるSSLをレンタルサーバーが用意してくれている場合が多い)
- 独自ドメインの場所にWordPressをインストール(レンタルサーバーのサービスにWordPressのインストール機能が付いている場合が多い)
- WordPressに「WordPressテーマ」というものをインストール(無料の「WordPressテーマ」が数多くある)
- WordPressに記事を書いたり設定を変えたりしてホームページを作っていく
レンタルサーバーの契約
WordPressはホームページサーバーの上で動くソフトなので、有料のレンタルサーバーのサービスを利用します。
レンタルサーバーは月額500円くらいから使えます。
独自ドメインの契約
レンタルサーバーのサービスだけを利用してもWordPressを使えますが、URLにレンタルサーバーの会社の名前が入ったりして情報発信をするのに適しません。
そこで独自ドメインを使います。
例えば国際環境NGO FoE Japanの公式サイトのURLは「https://foejapan.org/」です。「foejapan.org」が独自ドメインというものです。
独自ドメインはホームページのURLとして使ったり、メールアドレスとして使ったりできます。
大手のレンタルサーバーの会社は独自ドメインのサービスも扱っているので、レンタルサーバーと同じ会社の独自ドメインのサービスを使うのがおすすめです。
独自ドメインはだいたい年額約3000円前後から使えます。
具体的な手順
レンタルサーバーの会社が、サーバーの利用契約、独自ドメインの取得、WordPressをインストールしてホームページを作るまでの手順を説明しているので、それを参照して進めるとやりやすいです。
WordPressの利用が困難なときの選択肢、「Jimdo」
レンタルサーバーを借りてWordPressでホームページを運営するのがどうしても困難だという団体もあるかもしれません。
そのような場合に「Jimdo(ジンドゥー)」というサービスを使う選択肢もあります。
「Jimdo」でホームページを運営すると、WordPressを使う場合よりは自由度が低いですが、まあまあ効果的で効率的なホームページ運営ができます。
「Jimdo」を使って公式ホームページを運営している市民団体もよくみかけます。