金網式のケージを使った養鶏の方法は非倫理的であるため、世界中で金網式のケージで鶏を飼うことを禁止する動きが進んでいます。
札幌で金網式のケージの飼育でなく平飼いで飼育した鶏の卵を買える場所を探してみました。
札幌で平飼い卵を買える場所
普通のスーパー
コープさっぽろ
「コープさっぽろ」の店で平飼い卵が販売されているらしいです。
そこで、札幌に住んでいればとりあえずコープさっぽろの店で平飼い卵を買えます。
「合同会社農場たつかーむ」の平飼い卵
平飼い卵を生産している「合同会社農場たつかーむ」のサイトの、たかつーむの平飼い卵の取り扱い店一覧にコープさっぽろが載っていました。
永光農園の平飼い卵
平飼い卵を生産している「株式会社永光農園」のサイトによれば、
永光農園の平飼い卵がコープさっぽろ各店舗の『ご近所野菜』のコーナーで取り扱われているということです。
ノーザンノーサンの平飼い卵
「ノーザンノーサン」が生産している平飼い卵がコープさっぽろの一部店舗で扱われていると、北洋銀行のサイトに載っていました。
自然食品専門の店
まほろば 本店
自然食品の店「まほろば」本店で、平飼い卵が販売されているらしいです。
平飼い卵を生産している「合同会社農場たつかーむ」のサイトの、たかつーむの平飼い卵の取り扱い店一覧に「まほろば本店」が載っていました。
まほろば 厚別店
自然食品の店「まほろば」厚別店で、平飼い卵が販売されているらしいです。
平飼い卵を生産している「合同会社農場たつかーむ」のサイトの、たかつーむの平飼い卵の取り扱い店一覧に「まほろば厚別店」が載っていました。
金網式のケージで鶏を飼う方法はどのようなものか
金網式のケージによる養鶏を説明した報道記事など
バタリーケージと呼ばれる金網式のケージを使用した養鶏はどのようなものかを説明した報道記事などを以下にあげてみます。
金網式のケージの廃止、使用禁止が進む世界の様子
バタリーケージと呼ばれる金網式のケージは非倫理的であるということで、国際的に使用を禁止するなど廃止が進んでいます。
そのようすを伝えた報道記事などを以下にあげてみます。
多くの日本人の宗教観においても、ニワトリを大事に扱うことは重要
バタリーケージを使ってニワトリをひどい目に合わせて飼育することは、多くの日本人の宗教観から考えても、問題があると思う人は多いようです。
仏教に関する書物を色々読むと、人間に限らず他の生き物たちも大切に扱いましょうと書いてあります。
東京大学仏教青年会 (編集) 「【新装版】 現代 仏教聖典」大法輪閣
キリスト教は非常に人間例外主義的な宗教で、他の生き物を大切にする考えが薄そうですが、それでも以下の本の著者のようにキリスト教の観点から動物福祉の重要性を主張している神学者もいます。
A.リンゼイ著「神は何のために動物を造ったのか―動物の権利の神学」教文館
卵の消費自体を止めると良いという考えについて
卵の消費自体を止めれば良い、という主張は正論ではある
平飼い卵であっても、オスのヒヨコがどのような道を辿るのか消費者にとっては不透明です。
もし全員殺処分になっているなら極めて非倫理的と言わざるを得ません。
確かに、卵の消費自体をやめれば、倫理問題は解決するでしょう。
人間は雑食性の動物なので、食べ物のほとんどを植物性のものにしても健康に生きられます。
卵の消費自体を止めよう、という主張は現時点で市民の支持を得るのが困難
ところが、突然「養鶏は非倫理的なので卵の消費をやめましょう」と言っても、卵を食べ続けたいという人々の欲望は大きいため、現状では市民の支持を得るのは困難で、この世論は絶対に広がりません。
大量生産だから非倫理的になるので個人で飼うことにしてみても、十分な広さの土地で鶏たちが過ごしやすいよう倫理的に飼い、卵をもらい、卵を産まなくなっても死ぬまで丁寧に飼い続けるような徳の高い人はおそらく少ないです。
個人で飼っても結局バタリーケージ飼いとほとんど同じ程度の非倫理的な飼育をする人が大勢現れます。
現時点で市民の共感を得やすい「平飼い卵を買う」という世論を作るのが現段階では適している
そこで、卵を食べるにしても、できる限り倫理的な方法で生産しましょう、という方向性が有効です。
この考えなら多くの人に共感してもらえるでしょう。
誰でも、人間も人間以外の生き物たちもみな平和に暮らせる社会にしたいものだ、と思っていて、人間の利益のためなら人間以外の生き物はひどい目に合わせても問題ない、と思っている人は少ないでしょう。
世界的に、菜食主義やそれに類する生活をする人はそうとうな数に上ります。
昨今は畜産業の非倫理性や環境負荷の大きさなどもさかんに報道されており、菜食主義やそれに類する生活を選択する人は今後も増えていくでしょう。
ですので、ゆくゆくは植物性の食事がほとんどになり、肉や卵を食べる人は減っていくかもしれません。
日米安保条約と基地問題の例で考えてみる
これは沖縄の基地問題と多少似ています。
沖縄の基地問題を解決するために、日米安保条約自体を解消してしまうという方法が手っ取り早いです。
日米安保条約は、日米どちらか一方が「やめます」と言えば終了できる仕組みになっています。
日米安保条約がなくなれば、それに伴って日本国内の米軍基地も全て無くすことができます。
ところが、今現在、日米安保条約に金をかければかけるほど日本の安全保障は失われていく、という安全保障の専門家の主張がある一方で、日米安保条約は日本の安全保障に役立っており無くすべきでない、と考えている一般市民がかなり多いです。
そのため、日米安保条約自体をやめることで沖縄の米軍基地問題を解決しよう、と言っても今すぐには多数の市民の支持は得られないでしょう。
そこで、日米安保条約はやめないまでも、米軍基地を減らしたり日米地位協定を改定したり米軍に規則を守らせたりして、基地問題を解決しようという方向で野党共闘なども行われて運動が進んでいるわけです。
いずれ、日米安保条約は日本の安全保障に役立っていない、という世論が出来上がってきたときに、ようやく日米安保条約をなくす段階になるでしょう。
そのように、運動は実現可能なところから段階を踏んで進めた方がよいでしょう。