双眼鏡で暗い星しかない星座を探したりするとき、自分が使っている双眼鏡でどのくらいの範囲が見えるのか分かると便利です。
ステラナビゲータLiteで、双眼鏡で見える範囲を確認できる
アストロアーツの天文シミュレーションソフト「ステラナビゲータ」の簡易版「ステラナビゲータLite」というソフトがあります。
「ステラナビゲータ」は初級者が使うには多機能すぎますが、「ステラナビゲータLite」は天体観測初級者に向いています。簡易版ですが初級者が使うときには十分な内容です。
「ステラナビゲータLite」を使って、双眼鏡で星空を見たときにどのくらいの範囲が見えるかを確認できます。
ダウンロード版もあります。
【1】双眼鏡の実視界を確認
まず自分の双眼鏡の実視界を確認します。
双眼鏡の説明書や、メーカーの製品紹介ページなどの仕様の表などに実視界が書いてあります。
ミザールテックの「BK-7050」の場合では、メーカーの製品紹介ページに「実視界:5.7度」と載っています。
また、双眼鏡本体のどこかに実視界が書いてある場合もあります。
ミザールテックの「BK-7050」の場合では、本体に「FIELD 5.7°」と書いてあります。
【2】「ステラナビゲータLite」の「視野・写野」で双眼鏡で見える星空の範囲を確認
「ステラナビゲータLite」の「視野・写野」というタブをクリックします。
「視野円」の「表示」をクリックすると、星空の表示エリアに双眼鏡で見える範囲を示す円が表示されます。
「範囲」に先ほど確認した双眼鏡の実視界の数値を入力します。
ミザールテックの「BK-7050」の場合では、実視界5.7度と書いてあったので「5.7」度と入力します。
すると双眼鏡で見える範囲を示す円のサイズが変化し、実視界5.7度の双眼鏡で星空を見たときに見える範囲が示されます。
下図は実視界5.7度の双眼鏡でオリオン座の三つ星の辺りを見たときの範囲を確認してみたものです。
星図で、双眼鏡で見える範囲を確認する
星図でも双眼鏡で見える範囲を確認できます。
星図
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【1】双眼鏡の実視界を確認
まず自分の双眼鏡の実視界を確認します。
双眼鏡の説明書や、メーカーの製品紹介ページなどの仕様の表などに実視界が書いてあります。
ミザールテックの「BK-7050」の場合では、メーカーの製品紹介ページに「実視界:5.7度」と載っています。
また、双眼鏡本体のどこかに実視界が書いてある場合もあります。
ミザールテックの「BK-7050」の場合では、本体に「FIELD 5.7°」と書いてあります。
【2】星図上で双眼鏡の実視界が何cmくらいになるか確認
星図には何種類かメモリが書いてあり、高さの方向に[度]のメモリがあります。
[度]のメモリを見て、自分の双眼鏡の実視界が星図上では何cmくらいになるか確認します。
実視界が5.7度の双眼鏡で見える範囲を、今私の手元にある地人書館の「新標準星図」で確認してみます。
「新標準星図」の高さのメモリで5.7度は3cmちょっとくらいの長さです。
よって、実視界5.7度の双眼鏡で星空を見ると「新標準星図」上で言えば直径3cmくらいの範囲が見えることになります。
双眼鏡で見える範囲が分かると星座をたどるのに便利
都市部で、暗い星しかない星座を双眼鏡を使って探すとしたら、明るい星からスタートして星々をたどって暗い星しかない星座の星々を見つけることになります。
自分が双眼鏡で見ている範囲が星図上でどのくらいの範囲なのか分からなければそのように星をたどるのが難しいですが、星図上でどのくらいの範囲が見えているかが分かれば星をたどる作業がやりやすくなります。